内容説明
一八七四年、日本軍が台湾に出兵した(牡丹社事件)。清朝政府は台湾防衛のため精鋭部隊「淮軍」を派遣する。だが、彼らは日本軍ではなく、原住民と闘うことになった―。「開山撫番」政策下で起こった最初の原住民と漢族の戦争「獅頭社戦役」を描く歴史小説。
著者等紹介
陳耀昌[チェンヤオチャン]
1949年、台湾台南市生まれ。国立台湾大学医学部卒業。ラッシュ大学、東京大学第三内科で研修。1983年、台湾ではじめて骨髄移植を成功させる。現任、国立台湾大学医学部名誉教授。台湾細胞医療協会元理事長。文学関係著作には、『島嶼DNA』(INK、2015年。巫永福文化評論奨受賞)、『傀儡花』(同、2016年。台湾文学奬図書類長編小説金典奬受賞。邦訳『フォルモサに咲く花』東方書店、2019年)、『獅頭花』(同、2017年。新台湾和平基金会台湾歴史小説奬傑作奬受賞)、『島之曦』(遠流出版、2021年。第9回紅楼夢奬:世界華文長編小説奬入賞)などがある
下村作次郎[シモムラサクジロウ]
1949年、新宮市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現任、天理大学名誉教授。翻訳書に孫大川著『台湾エスニックマイノリティ文学論』(同、2012年、一等原住民族専業奬章受賞)、『大海に生きる夢』(同、2017年、第5回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞)などがある。2021年、日本台湾交流協会表彰、台湾文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。